概要
脊椎は横から見ると穏やかなS字カーブを描いています。このカーブにより脊椎はバネのように作用し、物を持ち上げたり、走ったりするときに役立ちます。このカーブが無くなると腰痛が起こります。このカーブを維持するには腹筋、背筋が必要で腰痛予防に筋力の強化が重要です。脊椎疾患には頸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、脊椎圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症、脊椎靱帯骨化症、脊髄腫瘍等があります。
症状
脊椎で最も重要な構成物は脊椎の中を通る神経で、脊椎疾患は神経を傷害する可能性があります。神経が傷害されると背部痛、腰痛、手足のしびれ、筋力低下、足のふらつき等が発生します。
治療
注意深い診察とレントゲン、MRI検査等により神経の損傷の程度を正確に判断し治療を行う必要があります。
保存的療法
- リハビリテーション
- コルセット
- 痛み止め薬の服用
手術的治療
- 脊椎セメント注入
- ヘルニア摘出
- 椎弓切除
- 脊椎固定術など
軽症の場合は、まず保存的療法を行いますが、症状が進行し重症化すれば手術的治療も必要となります。背中、腰の痛みと共に手足のしびれを感じたときは専門医にご相談下さい。
過去10年の手術件数
- 脊椎手術
- 533例
主な手術症例
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 脊髄腫瘍などの外科的治療
肩関節疾患
肩関節は関節の中で最も動く範囲の大きい関節です。肩は骨だけでなく靱帯、筋肉によって支えられています。肩関節疾患で頻度が高いものは四十肩、五十肩ですが、肩の痛みが長引くようであれば腱板断裂が疑われます。
症状
四、五十肩は、明らかな外傷やきっかけがなく徐々に痛みが出現し肩関節の動きが制限されます。腱板断裂は、重いものを持ち上げようとしたり、肩を捻ったりなど、外傷を契機として発症する場合が多いようですが、四、五十肩と同様で明らかな外傷がなく痛みが出現することもあります。
治療
エコー、MRI等で検査診断します。治療はまずリハビリテーションによる症状改善をはかり、それでも痛みが続く場合は手術を行います。
手術は内視鏡により短時間で行えます。肩の痛みが長く続くときは専門医にご相談下さい。
手術は内視鏡により短時間で行えます。肩の痛みが長く続くときは専門医にご相談下さい。
過去10年の手術件数
- 肩関節手術
- 91例
主な手術症例
- 腱板再建術
- 内視鏡手術